「キャンプなんて自分には無縁」「アウトドアは苦手だし、集まりも緊張する」――そんなCさんが、思い切って参加したクーネルアソブ大学のキャンプイベント。最初は「みんなについていけるかな…」と不安いっぱい。けれど、「“やったことない”の一歩を遊び心で踏み出してみよう」と思ったのが始まり。
いざ当日、山の空気はキリッと冷たくて、その清々しさにまず心のもやが一枚はがれる。受付で迎えてくれた仲間は「緊張するよね、みんな初めて同士なんだよ」とニコッ。テント設営ではベテランメンバーがサポートしてくれつつ、縄を結ぶだけで「できた!」と小さな達成感。普段なら無口になりがちなCさんも、焚き火の火を囲むうち自然に笑顔がほころびます。
夕食は持ち寄りの“キャンプ飯”。サトイモの煮っころがしをシェアしたら、口下手だと言っていた人が「うまい!」とおかわり。焚き火を前に、それぞれの「不安」や「最近のしんどさ」「やってみたいこと」までポツリポツリと語り出す。誰かの告白に涙ぐんだり、誰かが打ち明けた夢に「すごいじゃん!」と拍手が起きたり…。「ありのまま」「本音」の温度が、炎とともにそこに流れていました。
夜が更けて、ランタンの灯りと静かな虫の声。毛布にくるまって星空を眺めたとき、Cさんは「生きてるってなんて気持ちいいんだろう…」と心の底から感じたそうです。
いつもの“自分をつくる仮面”がふっと外れて、眠る前には「これが本当の自分かも」と涙が出るくらいのやすらぎ。でも翌朝、早起き散歩の途中で「昨日、すごく変なこと言っちゃったかな」と思いきや、みんなはニコニコ「おはよう!」と迎えてくれて、あの夜の温かさが続いていることにほっとしたといいます。
「キャンプが終わった後の日常は、今までと全然違った。周りの景色が明るく感じるし、“誰かに合わせなきゃ”っていう無意識の力みがほどけて、新しい人間関係や挑戦も“やってみよう”と思えるようになった」とCさんは語ります。
クーネルのキャンプは「肩書き」も「持ち物」も不要。ただ五感と心を開いていれば、自然体でいられる仲間や空気が優しく包んでくれる場所。焚き火の炎と夜空の星は、人生をまるごと照らしてくれる力があるのかもしれません。
―あなたの“はじめて”が、「人生観がひっくり返る夜」になるかもしれません。